>>>「自分を幸せに仕事の選び方」の記事に関連して
幸せに生きたい、働きたいけど
自分がやりたいことや欲しいものが
なかなか見つからない・・・
そんなときに活用できる「キャリア・アンカー診断」
自分らしく仕事をするために、役立つサイトのひとつをご紹介します!
キャリア・アンカー診断とは
キャリア・アンカー=軸となる価値観や欲求
マサチューセッツ工科大学ビジネススクールの組織心理学者である、エドガー・H・シャイン博士によって提唱されたキャリア理論の概念
キャリア・アンカーとは、仕事の経験を指す「キャリア」と船の錨を指す「アンカー」を組み合わせた造語
個人がキャリアを選択し形成していく上で絶対に譲れない軸となる価値観や欲求、能力などを人生の錨「アンカー」として例えられています。
これは、周囲が変化しても自己の内面で不動なもの
キャリア・アンカーは一度形成されると、年齢を重ねライフステージや周囲の環境が変わっても変化しにくいと言われています。
すなわち、生涯にわたってその人のキャリアを決定づける重要な要素になります。
自らの仕事の選択において最も大切にしている(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求を視覚化することができるのが、キャリア・アンカー診断です。
>>>キャリア・アンカー診断をみてみる
このサイトは、自分らしく働きたい、生きたいと思う人がキャリアを歩む上で、何があっても犠牲にしたくないもの、大切にし続けたいもの(キャリアアンカー)を探ることができます。
https://chikaku-navi.com/carrier/
無料です。(40問)
たとえば転職の際などにも、自分のキャリア・アンカーに気づき考えることにより、適した職場が見つけやすくなるでしょう。
「何が(What)」ではなく「どのように(How)」
「何がしたいか、何が好きか、何が得意か(What)」というように、自分自身のこれまでを振り返る一般の表面的な自己分析法は、ライフステージや周囲の環境に影響されます。
一方キャリア・アンカー診断は、生涯にわたってキャリアの核となる「どのように働きたいか(How)」という点を分析します。
「What」だけでなく「How」を問うことで、年齢や環境が変わっても変化しにくいキャリアの要がわかる
ゆえに、自分が築き上げてきた価値観にマッチする中長期的なキャリア形成に役立てられるのです。
こんな方におすすめ
すでにキャリアを形成されてきた方向けです。
キャリアが確立するのは30歳前後と言われます。
ある程度経験を積んでくると、自分はなんとなくこんな方向に進むのではないかと、ぼんやりでも見えてくるもの
そして自分で築きあげてきた本来のオリジナルの価値観は、ライフスタイルや環境の変化よっても失いにくいもの
失敗も成功も含めさまざまな経験を経て構築される自分の譲れないポイントが何かを分析し、それを中心に自分に相応しい今後のキャリアを考えることができます。
そのため、経験も少なく自分の適性や志向が定まっていない学生や新卒の新入社員など、キャリア形成がまだできていない段階の人材に、キャリア・アンカーを当てはめるのは適切ではないでしょう。
キャリア・アンカーを知るメリット
個人にとって
人生の岐路にたち「このままでいいのか」というような何かしらの違和感を感じたり、方向性に悩んだり迷ったりした際に活用できます。
自分はこういう価値観を大切にしているから、欲求があるから、将来に向けてどの道を選択すると求める働き方に近づくであろう、という決断の裏付けや参考になります。
一概にどれが良い悪いではなく、人それぞれに合った価値観の分類=個性です。
たとえば、一般的に望まれる高収入・好待遇の環境というだけで、必ずしもすべての人が満足するとは限りません。
「高収入でなくてもプライベートの時間をしっかり確保できる」「自分のやりたいことに没頭できる」といった条件のほうを好む人も少なくないでしょう。(わたしもその一人)
それを見誤ってしまうと、日々大きなストレスを感じながら働くという事態に陥ってしまうことに
働き方への価値観が多様化している昨今、もはや受け身のままでは自分らしく働くことは難しい
心の底から満足感を感じながら働ける仕事や職場を探すためにも、キャリア・アンカーは大切な役割を果たしてくれるのです。
企業にとって
企業の人材流動性も高まり、会社側にとっても必要な人財が何を望んでいるのかを知ることは重要です。
人を動かす組織運営において、個人が価値観をおくキャリア・アンカーに適した業務やプロジェクトに人員配置していくことで、社員のモチベーションが上がりパフォーマンスの最大化が見込めます。
企業と個人とのミスマッチの予防策になり、人材流出を防ぐことにもつながるでしょう。
つまりは組織を発展させていく上での成功要因になりえます。
時代や環境が変化していく中で、個人が自分らしく能力を最大限に発揮するため、企業がそれを活かして発展するために、キャリア・アンカーを知ることは大きなメリットをもたらします。
気になる方や必要な方は、自身のキャリア形成や企業運営にも役立ててみてください。
3つの要素から自分で調べる方法
キャリア・アンカーを診断できるツールを活用するほか、自分でタイプを判定することも可能です。
次の3つの要素を自分でどう考えているかによって、最も重きをおく価値観がみえてきます。
【キャリア・アンカーの3つの要素】
✔ 才能と能力(can)
できること、得意なことや強み・弱みは何か(コンピタンス)
✔ 動機と欲求(will)
やりたいこと、望むこと・望まないことは何か
✔ 態度と価値観(must)
やるべきこと、人生やキャリアで何を重んじるか
この3つの要素を踏まえて、まずは自分のこれまでを振り返ってみます。
どのようなシーンでやりがいを感じ、どのような事柄が受け入れられないかを洗い出していきます。
※
仕事だけでなく、私生活も含めすべてにおいて考えることがポイント
調べるにあたって、自分の志向や価値観を【客観的に】理解する必要があります。
自分自身のことは意外と自分ではわからないもの
職場の同僚や友人など周囲の方との会話やコミュニケーションを通じて自分を知ることもひとつの方法
仕事上での強みや能力を発揮できるシーンや他者との関わり方の傾向などをヒアリングし、認識を深めることも有効です。
この3つの要素が組み合わさり、8種類のカテゴリーが成り立ちます。
キャリア・アンカーは8つの分類(診断結果)
シャイン氏が提唱する以下の8つのアンカーは、キャリアが形成されたらその後の経験や結婚・出産などの環境の変化があっても、生涯にわたって根幹は大きく揺らがないとのこと
診断によって8つの分類ごとに、自分はそれぞれ何%を占めているかがスコア化されます。
管理能力
組織の中で責任ある役割を担うことを望みます。
スケールの大きな仕事がしたい、組織を動かしたいとゼネラルマネジャーや経営者など経営側に立つ事に価値を見いだします。
出世思考が強いので、若いうちは多くの職種を経験するために異動も積極的に受け入れたり、昇進のための資格取得にも積極的に取り組む傾向があります。
技術的・機能的・専門能力
自分の専門性や技術が高まることを望みます。
特定の分野でエキスパートとして高い才能と意欲を持つことに価値を見いだします。
・職人、専門家としての能力を発揮し活躍したい
・昇進して管理職になるよりも、現場の仕事を続けたい
など
他の業務に異動するとやりがいを見失い満足感が低下してしまう傾向があります。
安全性・安定性
安定的に1つの組織に属することを望みます。
保証や安全性を重視し、安定していて終身雇用が期待できる大企業や公務員として働くことを目指します。
将来が見通せる予測が可能な範疇で仕事をしたいタイプ
リスク回避が最優先で大きな変化を嫌うため、これまでのキャリアと異なる働き方や部署異動などは大きなストレスとなりえます。
堅実な転職先が用意されていない限りは、転職を考えることはあまりないでしょう。
起業家的創造性
クリエイティブに新しいものを生み出すことを望みます。
発明家や芸術家など、起業家を目指します。
企業に属していても、新しい製品やサービスの開発、組織の立ち上げ、既存事業の買収・再建などに注力したいと考えます。
社内にとどめて置きたい優秀な人財であれば、社内ベンチャー的なプロジェクトを任せるのも有用
新しいものが好きで創造性があり、事業を起こしたい気持ちもあるので、最終的に独立・起業の道を選ぶことも多いでしょう。
自律と独立
自分で独立することを望みます。
たとえば「自分のペースやスタイル」を守って仕事を進めたい「研究職」など
規律や他者の作ったルールで縛られたくないため、企業組織に属することを好みません。
集団行動も苦手でマイペース
行動の自由度が高い環境で、人の力を借りずに納得のできるやり方で仕事をしたいタイプ
奉仕・社会貢献
サービスや大義への献身とも
社会を良くしたり他人に奉仕したりすることを望みます。
医療・看護・社会福祉・教育関連の仕事など
社会に貢献したい、人の役に立つことがしたい、自分の仕事を通して世の中をよくしたいという気持ちが強く「世の中のためになるか」に最も重要な価値をおいています。
内部不正なども見逃せないタイプ
商品・サービス開発、監査、福利厚生部門などで力を発揮するでしょう。
ピュアなチャレンジ
解決困難な問題に挑戦することを望みます。
「あえて困難に飛び込んで挑戦」するように、純粋なチャレンジが人生のテーマ
不可能を可能にしたい、手強いライバルと競い自分を磨きたいと、得意・不得意や専門性を問わず難しい仕事に挑戦したがる傾向があります。
誰しもが無理だと思うような厳しい状況下で問題を解決することに喜びを感じます。
そのためにはハードワークにも喜んで勤しみますが、退屈な生活は好まず、ルーティンワークのように淡々と日々をこなす仕事はやりたくないタイプ
ワーク・ライフバランス
ライフスタイル(生活様式)
個人的な欲求と家族と仕事とのバランスをうまく調整することを望みます。
仕事と家庭を両立させたい、仕事以外の自分の時間も大切にしたいなど
仕事とプライベート、企業人と一個人などいずれにも比重をおき、両者の間での「ベストバランス」を常に考えています。
有給休暇はしっかりと取得し、予定にない会社の飲み会や残業はきっぱりと断れるタイプ
在宅勤務や育休制度などにも魅力を感じるでしょう。
わたしのケース
自分でもやってみました。
さらりと答えただけで、ズバリ当てはまることばかりで驚きです。
スコアが高い順に並べてみると
・(AU) 自律・独立 27(15.9%)
・(LS) 生活様式 27(15.9%)
・(TF) 専門・職能別コンピタンス 26(15.3%)
・(SV) 奉仕・社会貢献 22(12.9%)
・(EC) 起業家的独創性 19(11.2%)
・(SE) 保証・安全 18(10.6%)
・(CH) 純粋な挑戦 17(10%)
・(GM) 全般管理コンピタンス 14(8.2%)
具体的な診断結果
↓
診断結果
【特徴】
一言で言えば
あなたは何事も自分の力でやろうとする
自立心が強く、企業家タイプです。
自律や独立を重視しているようです。
【環境】
仕事の枠組みを自分で決め、仕事を自分のやり方で仕切っていくことができる環境での仕事がいいでしょう。
【価値観】
あなたは、仕事についてまだ間もないうちに、ごく当たり前の規則や手順、作業時間、服装既定や諸々の規範に束縛されることが耐えれない、と思い始めます。
あなたが優先させるのは、どんな仕事に従事しているときでも自分のやり方、自分のペース、自分の納得する仕事の標準などです。
組織に属している場合にも、研究開発とか、営業拠点とか、 データ処理、市場調査、財務分析、コンサルティング、教育関係など、比較的自律的に仕事ができるところに落ちつこうとします。
【適した仕事】
あなたは、自分の専門分野の範内で明確に線を引き、時間を切って仕事をすることを好みます。
目標が明示され、それを成し遂げる手段は一任されるような仕事で力を発揮します。
したがって、あなたが低収入でも幸せを感じる仕事としては、いつどのように仕事をするかについて自分の裁量で柔軟に決められる仕事でしょう。
そして、もし高収入でも規則や規制で厳格に縛られている仕事は避けた方がいいでしょう。
もっと詳しく
(AU) 自律・独立 Autonomy/Independence の特徴
【概要】
何事も自分の力でやろうとする
自立心が強く、企業家タイプ
【価値観の形成】
仕事についてまだ間もないうちに、ごく当たり前の規則や手順、作業時間、服装既定や諸々の規範に束縛されることががまんならない、と思い始めます。
この人たちが優先させるのは、どんな仕事に従事しているときでも自分のやり方、自分のペース、自分の納得する仕事の標準などです。
彼らは、組織での生活を制約の多い非合理的なものと感じ、自分のプライベートな生活を侵害するものと認識するのです。
人生行路のある時点をとれば、だれでもある程度、自律的でありたいと願う曲面があるでしょうが、 自律への要求を何ものにも優先させるひとたちがいるわけです。
教育の仮定で、自立することを教えられ、その中で高い教育水準と専門的な考え方を身に付けた結果、 極端に自立を望むようになることがあります。
また、自立を強調した教育の結果、ときには幼児期にこのような感情が生まれます。
このような要求をめぐってキャリアに折り合いをつけ始めた人たちは、自律的な専門職になびいていきます。
組織に属している場合にも、研究開発とか、営業拠点とか、 データ処理、市場調査、財務分析、コンサルティング、教育関係など、 比較的自律的に仕事ができるところに落ちつこうとします。
【適した仕事】
自分の専門分野の範内で明確に線を引き、時間を切って仕事をすることを好みます。
目標が明示され、それを成し遂げる手段は一任されるような仕事で力を発揮します。
【給与と福利厚生】
「お金と引き換えに自分らしさや自由を束縛すること」に縛られることを恐れます。
成果に見合う業績給、即座の利益分配、ボーナス、その他、組織に縛られそうな特別な制限事項のついていない報酬を希望します。
福利厚生についても、自分に適したものを組み合わせるようなカフェテリア方式を好みます。
【昇進制度】
過去の業績が昇進に反映されることを望みます。
また、より自由度の高い新たな仕事につくことを望みます。
言い換えれば、彼らにとって昇進とは、自律性の幅が広がることを意味します。
自律的に行動している営業担当などは、営業マネージャーになれば自由度を失いがちなことをよく知っていますから、そのような昇進を断ることはよくあることです。
【承認の仕方】
組織が変わっても持ち運べるような(ポータブルな)承認のしるしに最も強く反応します。
他の組織ではそのまま通用しない昇進、肩書きの変化、あるいは金銭的ボーナス制度などよりも、 メダル、記念品、賞状、賞品、賞金、その他ポータブルなものが好まれます。
しかし、現在、ほとんどの組織でおこなわれている報酬制度は、うまくかみあっていません。
そこで、このような人たちは、ややもすると、こうした組織の官僚制的手順に嫌悪を感じ、不満を抱えて組織を去ることになりがちです。
彼らは、同じ職場で働くとしても、契約社員やパートタイムの方に魅力を感じるのです。
感想
仕事に限らず、人生全体に通じる価値観だと
わたしの選択は必然だなぁと
あらためて感じられました。
自分を知るきっかけのひとつに、参考になります。
やっぱり
自分に合った、社会に貢献できる生き方・働き方をしていきたい!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
AYA
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