足の裏が痛いとき
考えられるもののひとつに「足底筋膜炎」があります。
症状や原因、予防と対策について
健康運動指導士がシンプルにまとめてみました。
足裏筋膜とは
踵骨(かかとの部分)から前足部(足の指のつけ根の部分)につながっている靭帯
● 足裏の土踏まずのアーチを保ち支えるのに重要な役割
● ランニングやジャンプ動作時の衝撃を吸収するクッションの役目
をしています。
足底筋膜炎症とは
過度な運動のやりすぎや立ち仕事などによって
足の裏に負荷がかかりすぎることで、足底筋膜に炎症が生じた状態
歩き始めの1歩めや走っているとき、押すと痛みが生じます。
悪化すると安静にしていても痛むようになり、歩行も難しくなりえます。
主な症状
✔ かかと周辺の痛み
かかとを地面につけた時に痛みを感じることが多い
✔ 足部内側アーチ(土踏まず)に沿う痛み
つま先立ちをしたときに強い痛みを感じるなど
要因
足は、地面についたときに重力でアーチが下がり
足底筋膜にテンションがかかります。
このアーチが下がったままになると、足底筋膜に常に衝撃が加わり続け
足底筋膜炎の要因となりえます。
【アーチが下がったままになる原因】
✔ ふくらはぎ(下腿三頭筋)の柔軟性低下
下腿三頭筋が硬いと足関節の背屈が難しく、爪先立ちになるため
アーチが下がったままになりやすい。
✔ もともとアーチの下がった状態にある(偏平足)
✔ 足の形状(回外足、回内足)
予防
ふくらはぎのストレッチ
ふくらはぎが固くなってしまうと、足首の動きが悪くなり
足底筋膜に常にテンションがかかった状態になってしまいます。
日頃からストレッチやケアを行いましょう。
前脛骨筋のトレーニング
前脛骨筋はすねの筋肉です。
座ったままでも立っていても、つま先を上げることで鍛えられます。(トゥレイズ)
また、エクササイズとして踵だけで歩いてみることも有効です。(ヒールウォーク)
※ 後ろに倒れないように注意
つま先を上げる力がつくと、足底筋膜も弛緩しやすくなります。
アイシング
炎症、つまり熱をもっているときには
アイシングが効果的です。
わたしもハードな運動で熱がひかないときに、
直後に冷水シャワーをあてたりしていました。
水風呂や氷などで冷やすのもあり
アイシングはあくまで応急処置、20分ぐらいを目安にしましょう。
シューズ
痛みなどが気になるときは、シューズの選び方にも意識を向けてみてください。
運動の際にはとくに、
✔ 指のつけ根で曲がる柔軟性があり
✔ ショックを吸収してくれるクッション性のあるソール
のものをオススメします。
オーバーユースと休息
ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行い
オーバーユース(使いすぎ)にも注意が必要
十分な休息もとりましょう。
たとえ運動に慣れてきても、油断は禁物
慣れてきたからこそ、運動のやり方もケアも正しく
より安全にしっかりと!が良いですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
AYA
ポチッと押して応援いただけると
大変うれしいです!